退職理由を考えながらタイミングをはかる
退職活動を静かにスタートさせた。
どうやって濁りを小さくして飛び立つか?
どんなに飛び立つのが上手な鳥だって、少しは濁るのが当たり前。
これをどれだけ最小限に出来るかが大事だった。
自慢する訳ではないが、一応数十名の組織の長をやっていて、
新規事業にも携わっていた身なので、どうやって切り離して行くか?っていうのが
そんなに簡単な事ではなかったわけです。
まずは長から降りる事。
その後に新規事業をどこかのタイミングで区切りをつけて引き継ぐ事。
この順番でやっていった。
長から降りるのは簡単だった。
会社の方針もあり、新規事業に注力するように前から言われていたので、
そっちに全力投球するためにも降りるという話を経営として承認をもらった。
役職が下がるので給料が落ちるが仕方なし。
新規事業はサービス開発の区切りをつける事。
幸い顧客がまだ少なかったのと、参画メンバーが少なすぎた事もあり出来る事が
限られていたため、絞り込み戦略でなんとかなった。
そんな中、とあるコンペ案件が飛び込んできた。
だいたいコンペで提案をつくるのは自分の仕事だったのと、SI色が強い案件だった。
「これだ!」
そう辞める理由が向こうから来てくれた瞬間だった。
「やっぱりSIに関わる仕事が自分に合っています。クリエイティブな事は苦手です。」
出来上がった。